M-1×2009×感想
はいどうもー、僕らフルイチって言いまして、イオンのフードコートでうどん屋やってるんですけどもね、頑張っていきましょうねホントにね。
…ということで、出オチの上にローカルにしか受けない書き出しをしてしまったわけですが、今日は久々にプラザカプコンで押してまして、ふるいちの「ごまだれのやーつ」で晩御飯にいたしました。
ラウンドワンで押してるときのご飯は8割方はなまるうどんなので、どっちに転んでもうどんっていうね。
で、今日はM-1について。
「テレビ朝日系列がないので、決勝は年が明けてからの放送を待つかYoutubeか何かで見ます」と書きましたが、MANUさん経由でスザン又さんより決勝の放送の録画データが届きまして、無事にほぼリアルタイムと変わらない状況で視聴できました。
スザン又さんは、ホントありがとうございました。
そしてメモリスティックはどうやって返却しましょうかw
■1組目:ナイツ
前説がくまだまさしだった、というのはナイツにとってはやりやすかったんじゃないかと。「ヤホー」を使ってませんでしたが、だからと言ってこれまでのナイツからガツンと進化したということでもなかった。そこが4位に終わった原因じゃないかと思います。
けしてレベルアップしていないわけではなく、ひとつひとつのボケが確実に笑いにつながっていく精妙さはあった。 例年ならファイナルに残れた出来、という気もしますが、去年のバージョンアップ版、という形になってしまったのは、松っちゃんがここよりもハライチに高得点をつけた大きな原因だと思います。
■2組目:南海キャンディーズ
山ちゃんがストーカーをやることよりも、「本気のストーキング」のときに客席からあがった「いやーっ…」の声の方がリアルだったw
M-1の歴史を振り返ったときに、笑い飯・南キャン・チュート(2回目)・ハライチというのが「それ以前」「それ以後」をわける転換点だったんじゃないかと思うんですが、南キャンの場合は、そのスタイルのまま売れていってしまったせいか、あのときからの発展系のままなんですよね。でも、そこにはM-1を獲るために必要なワンダーが生まれる余地はないような気もするんだよなー。円熟はしてるんですが、それはM-1は求めてないものだと思うしw
■3組目:東京ダイナマイト
以前に比べて絶対的に面白くなってると思うんですが、後半、ずーっと名前を挙げていくところでちょっと笑いの量が減った感じも。そこまで順調に笑いが大きくなっていってただけに、若干の失速感がありました。
あの後半の展開こそが東京ダイナマイトらしさだと思うんですが、しかし、あの展開で、もっとどんどん笑いを膨れあがらせていく、芸人としての説得力がほしいですね。
■4組目:ハリセンボン
アタマで春菜が噛んじゃったのでちょっとドキッとしましたw
でも今回のここの漫才は、お互いのキャラクターが持っている良さがあんまり出てなかったなあという気がしますねー。恋をしたからかどうかはわかりませんがw
■5組目:笑い飯
見終わったとき、お腹とほっぺたの筋肉が痛かったですね。見終わって少ししてから、感動で鳥肌が立ちました。(鳥人だけに)
いやしかし、これはホントにすごかった。笑い飯のポテンシャルの底知れなさを見ました。この人たち絶対に頭おかしい(メチャクチャ褒めてます)。これまでのM-1の9年間に放送されたネタの中で一番面白いネタだったんじゃないかというくらい。
ネタのシチュエーション説明から、もう笑いっぱなしで、自分で言い出したのに哲夫も鳥人出てきたらビビんのかいとか、森進一の胴体だけになんか意味はあんのかとか、細かいところまで、全てが完璧に面白かった。
ちなみに、wikipediaで鳥人を調べてみると、1番最初に「ガルダ」の項目が出てきましたw
■6組目:ハライチ
いや面白かったですよ。点数的にナイツに及ばなかったのは「まだ粗い」ってことだと思うんですが、可能性はみんなが認めてたと思います。前半で暖めた空気が後半で一気に笑いにつながってましたし。「ふしだらなペット」はちょっと客席が引いてましたがw
M-1は3~4年周期で世代交代がくる、という説があるみたいですが、それが正しいとすると、今、まさに次の世代の先頭を切って殴り込みをかけてきたのがここじゃないかと思います。
■7組目:モンスターエンジン
ガラの悪さは、そこまでのマイナスにはなってないような気もしたんですが、うーん、でもたしかに、おっさん口調で夫婦コント、というシチュエーションの面白さが、単にガラが悪い、というところに収斂していってしまう危険性はあったのかな。むしろ子作り云々のくだりでちょっと客が引いた感じがしたんですが。
KOCとのWファイナリスト、というのは金看板のはずですが、どちらでも上位に食い込めてないというのもまた事実。どっかではじけるきっかけがあれば、という高いポテンシャルは感じられるんですけどね。
■8組目:パンクブーブー
大舞台に弱い、という印象があったんですが、序盤から中盤、そして終盤への盛り上がりには素晴らしいものがありました。「生地蔵」「下痢ワカメ」といったちょっとした言い回しから、笑いの引き金になるツッコミまで、言葉のチョイスも絶妙。
イメージとしては、サンドウィッチマンに似た形で決勝に行ったなあという気がしていました。
■9組目:NONSTYLE
敗者復活戦で1回見てたんですが、「この話飽きた」からの畳みかけに若干の難ありかなという気がしたのは変わらず。ただ、やっぱり達者ですよね。
石田のセルフツッコミは、去年、個人的にそこまではまらなかったこともありますが、なくして正解だったかなと。石田のボケのウザさがくどくなりすぎるきらいがあると思ったんですよね、去年。
あと、「猿人類」って「類人猿」だよなあっていうのは、敗者復活の時から気にはなってましたw
■NONSTYLE
いかんせん、今年は予選から笑い飯の空気でしたからねー。ノンスタの空気になってなかった。
これはもう、巡り合わせとしか言いようがないですが。
まあ、出場メンバーを見ても、去年と違って、テンポの速さで笑わせる組が少なかったですし。でも、そのなかでファイナルまで残っていったというのは、王者としての実力と存在感は示せたと思います。石田さんもデイズ・オブ・レジェントさんも、王者になっても練習量を落としてないなあと感じさせてくれるステージでした。あとはフリートークも頑張ってください。
■パンクブーブー
1回か2回見たことがあるネタで、その時からもっと受けててもいいのになあ、と思ってたんですが、今回は1回戦の空気をそのままウェルカムでもってこれたのか、受けてましたね。
「わかったよ、弟子にするよ」の言い回しのくだりとかも、今回はちゃんと機能してたし。
なんというか、すごく全てにおいて歯車がきちっとかみ合った王道の漫才を見せてもらったと思います。
■チャーハン笑い飯
いやあ、このネタも、何度か見たことがあるネタでね。すごく面白いネタではあるんですが、「野球みてたら面白いね」って言い出したときに、あ、これはやばい、と思いましたw
やっぱり、これまでの笑い飯のパターンに何を乗っけてくるのか、ということに対して、乗っかってくるものの少なさとかかみあわなさに対する答えが、ここ数年の成績だったわけで、それがここで復活してしまうとはw
やっぱり、神がかったネタを2つ作って持ってくる、と言うのがいかに難しいことなのか、ということだと思います。ひょっとしたら、1本目の鳥人は、ここ数年、ファイナル用に暖めていたネタだったのかもしれないなと思うんですが…。
■総論
やっぱり、笑い飯がファイナルで2本目をやっているときの紳介さんと松っちゃんの表情が全てを物語っていると思いますw
1本目であんなに光り輝いた笑い飯が、2本目でチンポジだったというw
正直、チンポジのネタも、間の取り方とか、細かいボケの入れ方とか、このネタをこれまでに見た中では出色の出来だったんですけど、やっぱり「出来がいい」だけでは勝てないのがM-1なんですよねー。
ところで、10年間という区切りの算出方法をどうとるかで、笑い飯は実は来年もチャンスがあるという説も出ているみたいなんですが、どうするんでしょうなあ…。
…ということで、出オチの上にローカルにしか受けない書き出しをしてしまったわけですが、今日は久々にプラザカプコンで押してまして、ふるいちの「ごまだれのやーつ」で晩御飯にいたしました。
ラウンドワンで押してるときのご飯は8割方はなまるうどんなので、どっちに転んでもうどんっていうね。
で、今日はM-1について。
「テレビ朝日系列がないので、決勝は年が明けてからの放送を待つかYoutubeか何かで見ます」と書きましたが、MANUさん経由でスザン又さんより決勝の放送の録画データが届きまして、無事にほぼリアルタイムと変わらない状況で視聴できました。
スザン又さんは、ホントありがとうございました。
そしてメモリスティックはどうやって返却しましょうかw
■1組目:ナイツ
前説がくまだまさしだった、というのはナイツにとってはやりやすかったんじゃないかと。「ヤホー」を使ってませんでしたが、だからと言ってこれまでのナイツからガツンと進化したということでもなかった。そこが4位に終わった原因じゃないかと思います。
けしてレベルアップしていないわけではなく、ひとつひとつのボケが確実に笑いにつながっていく精妙さはあった。 例年ならファイナルに残れた出来、という気もしますが、去年のバージョンアップ版、という形になってしまったのは、松っちゃんがここよりもハライチに高得点をつけた大きな原因だと思います。
■2組目:南海キャンディーズ
山ちゃんがストーカーをやることよりも、「本気のストーキング」のときに客席からあがった「いやーっ…」の声の方がリアルだったw
M-1の歴史を振り返ったときに、笑い飯・南キャン・チュート(2回目)・ハライチというのが「それ以前」「それ以後」をわける転換点だったんじゃないかと思うんですが、南キャンの場合は、そのスタイルのまま売れていってしまったせいか、あのときからの発展系のままなんですよね。でも、そこにはM-1を獲るために必要なワンダーが生まれる余地はないような気もするんだよなー。円熟はしてるんですが、それはM-1は求めてないものだと思うしw
■3組目:東京ダイナマイト
以前に比べて絶対的に面白くなってると思うんですが、後半、ずーっと名前を挙げていくところでちょっと笑いの量が減った感じも。そこまで順調に笑いが大きくなっていってただけに、若干の失速感がありました。
あの後半の展開こそが東京ダイナマイトらしさだと思うんですが、しかし、あの展開で、もっとどんどん笑いを膨れあがらせていく、芸人としての説得力がほしいですね。
■4組目:ハリセンボン
アタマで春菜が噛んじゃったのでちょっとドキッとしましたw
でも今回のここの漫才は、お互いのキャラクターが持っている良さがあんまり出てなかったなあという気がしますねー。恋をしたからかどうかはわかりませんがw
■5組目:笑い飯
見終わったとき、お腹とほっぺたの筋肉が痛かったですね。見終わって少ししてから、感動で鳥肌が立ちました。(鳥人だけに)
いやしかし、これはホントにすごかった。笑い飯のポテンシャルの底知れなさを見ました。この人たち絶対に頭おかしい(メチャクチャ褒めてます)。これまでのM-1の9年間に放送されたネタの中で一番面白いネタだったんじゃないかというくらい。
ネタのシチュエーション説明から、もう笑いっぱなしで、自分で言い出したのに哲夫も鳥人出てきたらビビんのかいとか、森進一の胴体だけになんか意味はあんのかとか、細かいところまで、全てが完璧に面白かった。
ちなみに、wikipediaで鳥人を調べてみると、1番最初に「ガルダ」の項目が出てきましたw
■6組目:ハライチ
いや面白かったですよ。点数的にナイツに及ばなかったのは「まだ粗い」ってことだと思うんですが、可能性はみんなが認めてたと思います。前半で暖めた空気が後半で一気に笑いにつながってましたし。「ふしだらなペット」はちょっと客席が引いてましたがw
M-1は3~4年周期で世代交代がくる、という説があるみたいですが、それが正しいとすると、今、まさに次の世代の先頭を切って殴り込みをかけてきたのがここじゃないかと思います。
■7組目:モンスターエンジン
ガラの悪さは、そこまでのマイナスにはなってないような気もしたんですが、うーん、でもたしかに、おっさん口調で夫婦コント、というシチュエーションの面白さが、単にガラが悪い、というところに収斂していってしまう危険性はあったのかな。むしろ子作り云々のくだりでちょっと客が引いた感じがしたんですが。
KOCとのWファイナリスト、というのは金看板のはずですが、どちらでも上位に食い込めてないというのもまた事実。どっかではじけるきっかけがあれば、という高いポテンシャルは感じられるんですけどね。
■8組目:パンクブーブー
大舞台に弱い、という印象があったんですが、序盤から中盤、そして終盤への盛り上がりには素晴らしいものがありました。「生地蔵」「下痢ワカメ」といったちょっとした言い回しから、笑いの引き金になるツッコミまで、言葉のチョイスも絶妙。
イメージとしては、サンドウィッチマンに似た形で決勝に行ったなあという気がしていました。
■9組目:NONSTYLE
敗者復活戦で1回見てたんですが、「この話飽きた」からの畳みかけに若干の難ありかなという気がしたのは変わらず。ただ、やっぱり達者ですよね。
石田のセルフツッコミは、去年、個人的にそこまではまらなかったこともありますが、なくして正解だったかなと。石田のボケのウザさがくどくなりすぎるきらいがあると思ったんですよね、去年。
あと、「猿人類」って「類人猿」だよなあっていうのは、敗者復活の時から気にはなってましたw
■NONSTYLE
いかんせん、今年は予選から笑い飯の空気でしたからねー。ノンスタの空気になってなかった。
これはもう、巡り合わせとしか言いようがないですが。
まあ、出場メンバーを見ても、去年と違って、テンポの速さで笑わせる組が少なかったですし。でも、そのなかでファイナルまで残っていったというのは、王者としての実力と存在感は示せたと思います。石田さんもデイズ・オブ・レジェントさんも、王者になっても練習量を落としてないなあと感じさせてくれるステージでした。あとはフリートークも頑張ってください。
■パンクブーブー
1回か2回見たことがあるネタで、その時からもっと受けててもいいのになあ、と思ってたんですが、今回は1回戦の空気をそのままウェルカムでもってこれたのか、受けてましたね。
「わかったよ、弟子にするよ」の言い回しのくだりとかも、今回はちゃんと機能してたし。
なんというか、すごく全てにおいて歯車がきちっとかみ合った王道の漫才を見せてもらったと思います。
■
いやあ、このネタも、何度か見たことがあるネタでね。すごく面白いネタではあるんですが、「野球みてたら面白いね」って言い出したときに、あ、これはやばい、と思いましたw
やっぱり、これまでの笑い飯のパターンに何を乗っけてくるのか、ということに対して、乗っかってくるものの少なさとかかみあわなさに対する答えが、ここ数年の成績だったわけで、それがここで復活してしまうとはw
やっぱり、神がかったネタを2つ作って持ってくる、と言うのがいかに難しいことなのか、ということだと思います。ひょっとしたら、1本目の鳥人は、ここ数年、ファイナル用に暖めていたネタだったのかもしれないなと思うんですが…。
■総論
やっぱり、笑い飯がファイナルで2本目をやっているときの紳介さんと松っちゃんの表情が全てを物語っていると思いますw
1本目であんなに光り輝いた笑い飯が、2本目でチンポジだったというw
正直、チンポジのネタも、間の取り方とか、細かいボケの入れ方とか、このネタをこれまでに見た中では出色の出来だったんですけど、やっぱり「出来がいい」だけでは勝てないのがM-1なんですよねー。
ところで、10年間という区切りの算出方法をどうとるかで、笑い飯は実は来年もチャンスがあるという説も出ているみたいなんですが、どうするんでしょうなあ…。
コメント
No title
No title
個人的意見ですが、敗者復活ってのはもう前もって選出しておいてトップバッターにするべきだと思うんですよ。
トップバッターってのはやはり基準故に高く点をつけにくい傾向と、やはり同レベルのネタが来た時に不利だと思います。
ナイツとNON STYLEは順番逆なら入れ替わっていたんじゃないかな
トップバッターってのはやはり基準故に高く点をつけにくい傾向と、やはり同レベルのネタが来た時に不利だと思います。
ナイツとNON STYLEは順番逆なら入れ替わっていたんじゃないかな
コメントの投稿
トラックバック
敗者復活 順番
パンクブーブーが9代目チャンピオン! M-1
‎2009年12月20日‎ 若手漫才の日本一決定戦「M-1グランプリ2009」の決勝戦が20日、決勝進出者に敗者復活戦の勝者を加えた9組で争われ、パンクブーブーが9代目チャンピオンに輝き、賞金...
どうもありがとうございましたー。
敗者復活は、M-1を興業として見るなら、復活舎決定から見せたいでしょうからねー。
いい見せ方があれば、前もっての選出も悪くはないでしょうけど、現実問題としては難しそうですね。
ノンスタとナイツは、確かに僅差だったのは間違いないですね。
審査員によってどっちに高い点をつけたかもまちまちですし。
ただ、ナイツが仮にファイナルに進んでたとしても、1本目のネタを見る限り優勝はどうだったかなー、という気もしますw