ねじ式
昔、多分1990年ごろだったと思うけど、ツァイトというパソゲーのメーカーが、つげ義春の『ねじ式』をアドベンチャーゲームにしたことがあった。
当時のソフト売り上げランキングを事細かに憶えているわけではないが、多分、そんなには売れなかったはずだ。というか、おそらく全然売れなかったんではないかと思う。
だって売れる要素がない。
けど、これはすごいことだった、と今にして思う。
だって、ゲームにするってことは、当然権利関係の交渉ごとが伴う。
ツァイトの社長さんなり社員さんなりがまず社内で企画を通したのち、つげ義春に直接会って、「『ねじ式』をゲームにしたいと思うんですがお許し願えませんか」というようなことを交渉したはずなのだ。
これはすごい。頼まれたつげ義春自身、「は? これゲームにすんの?」って絶対に思ったはず。
ツァイトは、実は90年に青林堂の経営権譲渡を受けているので、そういう意味ではパイプはあったんだと思うけれど、僕がこの会社の社員だったとして、「つげ義春に面会してゲーム化の許可とってこい」と言われたら、多分どうやって企画意図を作家に伝えていいものやら卒倒する。
でも、こういう「変なもの」が出てくる土壌というのは、絶対に豊穣である、と僕は思う。
PS2が出て少しした頃、PS2で普通の(超大作とかでない)ゲームを作るのに、1本あたり1~5億くらいかかる、という話を聞いたことがある。どのていどホントのことなのかは知らないけど。
まあ、それだけの金が先行投資として動く以上は、絶対にコケられない。これは当然。そうすると、「『ねじ式』をゲームに」みたいな企画はほぼ100%通らない。
でもそれって、ホントにそれでいいのかなー。
ファミコンがあれだけ盛り上がったのは、ドラクエやFFの影に、山ほどの「変なゲーム」があったからこそ、ではないのかしら。
当時のソフト売り上げランキングを事細かに憶えているわけではないが、多分、そんなには売れなかったはずだ。というか、おそらく全然売れなかったんではないかと思う。
だって売れる要素がない。
けど、これはすごいことだった、と今にして思う。
だって、ゲームにするってことは、当然権利関係の交渉ごとが伴う。
ツァイトの社長さんなり社員さんなりがまず社内で企画を通したのち、つげ義春に直接会って、「『ねじ式』をゲームにしたいと思うんですがお許し願えませんか」というようなことを交渉したはずなのだ。
これはすごい。頼まれたつげ義春自身、「は? これゲームにすんの?」って絶対に思ったはず。
ツァイトは、実は90年に青林堂の経営権譲渡を受けているので、そういう意味ではパイプはあったんだと思うけれど、僕がこの会社の社員だったとして、「つげ義春に面会してゲーム化の許可とってこい」と言われたら、多分どうやって企画意図を作家に伝えていいものやら卒倒する。
でも、こういう「変なもの」が出てくる土壌というのは、絶対に豊穣である、と僕は思う。
PS2が出て少しした頃、PS2で普通の(超大作とかでない)ゲームを作るのに、1本あたり1~5億くらいかかる、という話を聞いたことがある。どのていどホントのことなのかは知らないけど。
まあ、それだけの金が先行投資として動く以上は、絶対にコケられない。これは当然。そうすると、「『ねじ式』をゲームに」みたいな企画はほぼ100%通らない。
でもそれって、ホントにそれでいいのかなー。
ファミコンがあれだけ盛り上がったのは、ドラクエやFFの影に、山ほどの「変なゲーム」があったからこそ、ではないのかしら。
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