ねじ式
昔、多分1990年ごろだったと思うけど、ツァイトというパソゲーのメーカーが、つげ義春の『ねじ式』をアドベンチャーゲームにしたことがあった。
当時のソフト売り上げランキングを事細かに憶えているわけではないが、多分、そんなには売れなかったはずだ。というか、おそらく全然売れなかったんではないかと思う。
だって売れる要素がない。
けど、これはすごいことだった、と今にして思う。
だって、ゲームにするってことは、当然権利関係の交渉ごとが伴う。
ツァイトの社長さんなり社員さんなりがまず社内で企画を通したのち、つげ義春に直接会って、「『ねじ式』をゲームにしたいと思うんですがお許し願えませんか」というようなことを交渉したはずなのだ。
これはすごい。頼まれたつげ義春自身、「は? これゲームにすんの?」って絶対に思ったはず。
ツァイトは、実は90年に青林堂の経営権譲渡を受けているので、そういう意味ではパイプはあったんだと思うけれど、僕がこの会社の社員だったとして、「つげ義春に面会してゲーム化の許可とってこい」と言われたら、多分どうやって企画意図を作家に伝えていいものやら卒倒する。
でも、こういう「変なもの」が出てくる土壌というのは、絶対に豊穣である、と僕は思う。
PS2が出て少しした頃、PS2で普通の(超大作とかでない)ゲームを作るのに、1本あたり1~5億くらいかかる、という話を聞いたことがある。どのていどホントのことなのかは知らないけど。
まあ、それだけの金が先行投資として動く以上は、絶対にコケられない。これは当然。そうすると、「『ねじ式』をゲームに」みたいな企画はほぼ100%通らない。
でもそれって、ホントにそれでいいのかなー。
ファミコンがあれだけ盛り上がったのは、ドラクエやFFの影に、山ほどの「変なゲーム」があったからこそ、ではないのかしら。
当時のソフト売り上げランキングを事細かに憶えているわけではないが、多分、そんなには売れなかったはずだ。というか、おそらく全然売れなかったんではないかと思う。
だって売れる要素がない。
けど、これはすごいことだった、と今にして思う。
だって、ゲームにするってことは、当然権利関係の交渉ごとが伴う。
ツァイトの社長さんなり社員さんなりがまず社内で企画を通したのち、つげ義春に直接会って、「『ねじ式』をゲームにしたいと思うんですがお許し願えませんか」というようなことを交渉したはずなのだ。
これはすごい。頼まれたつげ義春自身、「は? これゲームにすんの?」って絶対に思ったはず。
ツァイトは、実は90年に青林堂の経営権譲渡を受けているので、そういう意味ではパイプはあったんだと思うけれど、僕がこの会社の社員だったとして、「つげ義春に面会してゲーム化の許可とってこい」と言われたら、多分どうやって企画意図を作家に伝えていいものやら卒倒する。
でも、こういう「変なもの」が出てくる土壌というのは、絶対に豊穣である、と僕は思う。
PS2が出て少しした頃、PS2で普通の(超大作とかでない)ゲームを作るのに、1本あたり1~5億くらいかかる、という話を聞いたことがある。どのていどホントのことなのかは知らないけど。
まあ、それだけの金が先行投資として動く以上は、絶対にコケられない。これは当然。そうすると、「『ねじ式』をゲームに」みたいな企画はほぼ100%通らない。
でもそれって、ホントにそれでいいのかなー。
ファミコンがあれだけ盛り上がったのは、ドラクエやFFの影に、山ほどの「変なゲーム」があったからこそ、ではないのかしら。
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キングオブコント2010を振り返って
KOC、応援していたキンコメが優勝ということで、私的には満足な結果になりました。
twitterで、19時頃に「予想:◎キンコメ ○ピース ▲TKO」って呟いたんですが、1・2・3位がまさにその順番、三連単的中ということでね、えー、今、何であのとき、順位当て予想の賞金山分けに応募しておかなかったんだろうとorz
番組見ながらつけてたメモをもとに、大会を振り返ります。
「俺10」ってのは、自分でつけてた10段階評価得点、「実1000」ってのは、実際の得点です。
ちょっと、某ネタサイトの感想形式をパクっておりますw
1 TKO 「初めて葬式に来たやつ」 俺8 実820
トップバッターという立ち位置だったので、みんな、基準になる点数ということで高得点をつけるのを手控えたのでは。
ボケ自体は小さめのものが多いが、木本のツッコミで笑いが広がっていて、ネタ中に笑いが途切れない、いい形の展開。
お焼香で2人の距離が離れたことで、笑いのピークが終盤より手前になってしまったのはちょっと残念。
「お前がそれつけたらできあがってまう」「呼ぶな」「本日はかわいそうに」
2 ロッチ 「催眠術師の師匠と弟子」 俺6 実826
中岡が師匠になり、自慢するんだけどそれがコケるというのは、ロッチが得意な笑いのパターンではある。けど、ちょっとパターンが固定化されすぎていて、個人的には終盤でダレたかなあという気がしないでもない。
割に動きの多いネタだったので、4分やると、ちょっと舞台上がガチャガチャしてしまう気が。
「30年かかったやつできたー!」「自分でやって寝たー!」
3 ピース 「山姥と役場の職員」 俺7 実827
ピースのネタの特徴でもあるんだけど、「葬式の参列者」「師匠と弟子」という前2組と比べて、設定が異様に複雑。序盤で笑いが小さいのは多分そのへんが影響してるはず。
ただ、2人の関係性が徐々に明らかになっていく構造は、演劇としてもなかなか見応えがあって、「ウィスパーとSK-2」のあたりから歯車が噛み合って笑いにつながっていった感じがあった。SK-2はちょっとすぐに商品が頭に浮かばなかったけど。
「遊びなんかじゃないんですよ!」
得点的にはここまでの3組がすごく接近している。
多分、TKOのネタを基準にしたとき、悪くはないけど飛び抜けてよくもない、という判断が働いたのでは。序盤は、割と得点をつける方も慎重になるだろうし、これはしょうがないか。
4 キング・オブ・コメディ 「誘拐犯と子供」 俺9 実908
手前の3組と比べると、確かに突き抜けて面白かった。「笑神降臨」では、パーケンの誘拐犯が今野の子供を誘拐しようとして声を掛ける、というところまでのネタをやってたけど、その続きとしてみてもいいと思う。
でも、そのネタと比べても圧倒的に練れていて、ひとつひとつのフレーズが確実に笑いにつながっていたかと。「まだ子供なのだから」は、誘拐でも、「デパートの迷子係」のネタでもキラーフレーズだけど、それをピストル突きつけて止めるあたり、「乗っけてきたなー」という印象はあった。
パーケンは相変わらず滑舌が悪いけど、焦りもこの時点では表に出たというほどではなかったし、誘拐犯という立場ならこの程度の焦りはあっても当然なのでマイナス要素ではないだろうし。
「鉄などが高温で溶けること?」「まだ子供なのだから」「お大事に」「痛みを感じないのか」
ここでCMのタイミングで、浜ちゃんの「次は2年連続の…」という声が入る。ちょっと前にも「いきなりCMいくのやめてねー」と軽くイラッとしてたのに、スタッフまたやっちゃったなw
5 ジャルジャル 「変わったクシャミ等」 俺7 実828
レッドシアターでもお馴染みの、ジャルジャルの「フレーズで押す」タイプのネタ。フレーズコントとしてはよく練られていて、その馬鹿馬鹿しさも含めて嫌いではない。
でも、ロッチと同様に、ちょっとガチャガチャしていて、終盤でやや、笑いが飽和状態になって、それ以上突き抜けての笑いにならなかったかなという気もする。
「ヒュッ」「ダラスティー」
6 エレキコミック 「銭ゲバの子供」 俺7 実727
んー、そこまで酷評されるネタではないと思ったんだけどなあ。
ちょっとネタ順のあおりをくってると思う。エレキコミックのネタは、実はジャルジャルほどそこに特化してはいないけどフレーズコントだと考えていて、それはつまり、やっつんの「あの人は親戚の中でも出す方」「5万はかたい」とかのフレーズがカウンターパンチになって笑いを誘うことが多いということなんだけども、そのフレーズがジャルジャルの直前のネタと比べてパンチ力に欠けたということなのかなあと。
あと、このネタは前に「笑神降臨」でもやってたけど、その時と比べて、若干、テンポが速すぎたかも。特に序盤は、もうちょっとタメがあった方が笑いになってたんじゃないかなあ。
「とんだ銭ゲバだよ!」
7 ラバーガール 「猫カフェ」 俺8 実864
ラバーガールの笑いは、クスクス笑いが頻発して、それが大きな笑いになっていくというパターンの笑いだと思うけど、まさにそのパターンにはまった形だったかと。
ただ、一番大きい笑いが、猫のラジコンが登場したときだったのは、後々になって2本目の審査の時に響いたんじゃないかなあという気がする。確かにコントだからどんな道具を使ってもいいんだけど、道具を使って笑いをとるというのと、道具自体が面白いというのはちょっと違うはずで、個人的にはちょっとそこが引っかかった。
「75ネココインになります」「二度手間だよ」「この店マジか」
8 しずる 「シナリオどおりな金庫破り」 俺8 実898
しずるの持ち味が出たシュールコントだけど、確かに演技力が上がったせいなのか、そのシュールな部分がきちんと笑いにつながっていた。わざとらしく演技してるのはわざとだろうけど、そこで見る側との間の壁ができちゃってたのが、少しその壁が低くなったような気がする。
発想としてはビックリするほどのことはしてないと思うけど、しっかり笑えるというのはうまさだなあ。
「シナリオどおりさー」「イッツァシナーリオー!」
ここで前半終わって折り返し。
暫定順位は、キンコメ(908)、しずる(898)、ラバーガール(864)、ジャルジャル(828)、ピース(827)、ロッチ(826)、TKO(820)、エレコミ(727)。
個人的には、ピース、TKOは低すぎ、しずる、ラバガは高すぎかなと思った。エレコミも780くらいはあっていいと思ったけど、まあ、あんまり変わらないかw
1 エレキコミック 「変な顔の店長」 俺6 実720
エレコミ自身も、審査する方も完全に緊張の糸が切れてしまってたというか。またそれが笑いにつながらなかったよなぁ。
ちょっと不遇だったと思うけど、「あの年のエレコミは」って言える存在にはなったかなと。もちろんつまらない芸人ではないので、来年以降の再起に期待します。
「もうダメかなー」
2 TKO 「モロゾフ後藤ディナーショー」 俺7 実916
このネタでこの点数というのは、多分、「1巡目での820が低くつけすぎた」という感覚が審査員の中にあって、「今回でちょっと足しておこう」という調整点みたいなのが入ったんじゃないかと思う。
つまらないネタではないし、笑いもとってたけど、歌詞のあやふやな歌を歌う、というネタはよく見るし、大ネタとは言いがたいでしょう、これは。トータルで1736点という点にかんしては、全然文句ないんですけど。
「7はスタッフ? スタッフやったら立っとけ!」
3 ロッチ 「店長さん弁当と万引き」 俺7 実781
個人的には1本目よりこっちの方が好き。まあ、僕自身、コカドがボケに回っている時の方が好きという好みがあるので、あくまで個人的な嗜好と受け取っていただいて結構です。
中岡のセリフが少ないネタにしたのはちょっと冒険だったかなと思う。最終的にそこに物足りなさがあったと言われれば、確かにそうだ。
「もうそれ完璧やないかー!」「こーらー!w」
4 ピース 「ハンサム男爵と召使いのお買い物」 俺8 実942
ここも、個人的には1本目のネタの方が好み。ただもちろん、このネタがつまらなかったわけではないけど。
1本目に続いて、このネタも2人の関係性がえらく複雑で、ネタが進むにつれてその関係が明らかになっていく。1本目があったんで、客側がその構成に多少慣れて笑いやすくなってたというのは多分あるんじゃないかな。明らかに1本目より、笑いが起きるタイミングが早かったから。
942点は、TKOと同様の調整点が入っているのではないかという気もするが、ピースの笑いが世の中に出たという意味ですごく意味のある942点だったと思う。
「だから全部食べれるのかって訊いたんだよ!」「似合うと思うから連れてきたんだよ!」
5 ジャルジャル 「おばはんとヤンキー?」 俺7 実898
バス停でバスを待っているおばはんに、ヤンキーがひたすら「オバハーン」と連呼してちょっかいかけ続けるという、文字にして説明しても意味がよくわからないコント。
でも確かに面白いし、ジャルジャルの真骨頂でもある。しかしこのネタでチャンピオンにしていいのか、というのも確かにあるw そういった意味で898点というのは割に妥当な点数だと思った。
「オバハーン!」「ヤンキーかと思ったけど違う、なんか気持ち悪い!」
6 ラバーガール 「アトラクション『勇者の館』」 俺9 実830
1本目より、飛永の冷静なツッコミが効いていて、個人的にはこちらの方が好み。好みをさておくとしても、830点は低いかなという気がする。
しかし、1本目とあわせて考えたときに、チャンピオンとしての説得力がネタにあるか、と考えると、確かにその点でラバーガールは一歩落ちる。1本目のネコラジコンのくだりも合わせて考えて、TKOやピースとは逆の調整が入ったという気がする。
「食べられたくないねー?」「それはこっちが合わせないといけないんじゃないですか」「今日のプロ野球、巨人とどこでしたっけ」
7 しずる 「女性用の下着とパンティー」 俺7 実772
設定はドラマの監督と役者になってるけど、レッドカーペットで嫌というほど見た青春コントの流れだと思う。もうそういうのはいいよ、という評価がこの点数じゃないかなあ。
ドラマの刑事が「女性用の下着」というセリフを「パンティー」と言わせてくれ、と監督に頼み込むという設定はバカバカしくて好きだが、その上にもうちょっと工夫が欲しい。どうなるんだろう、という感覚に乏しい部分があった。
「食い込むのはパンティーだけにしろ!」
8 キング・オブ・コメディ 「教習所の教官と生徒」 俺9 実928
出だし、ここが自動車教習所なんだ、ということを説明する重要なセリフでいきなりパーケンがカミカミにw かなり焦ったと思うけど、よく立て直した方では。今野の動じなさが救いだったかな。
それでも、1本目より落ち着いたツッコミをするべきネタだったところ、少しツッコミが慌ただしかったかもしれない。
ボディチェックのくだりあたりからは、だんだん落ち着いてきて、全てのピースがあるべき場所にきっちりとはまったという感じのネタになったと思う。序盤からきっちり完璧にこなせていれば、ピースよりも高い得点が出ておかしくなかったけど、まあ、928点なら納得かな。
「兵隊さん」「カニを食べる日!」「次からは自分でしめましょうね」
総括すると、キンコメ、ピース、TKOと、これまで実力の割に苦労してきた組が上位に来た感じで、正当な評価がここで出たという意味でも良かったと思います。
特にキンコメは、サイゾーTVの「ニコニコキングオブコメディ」で、1ヶ月くらい前に、パーケンが「電車がなくなっちゃって駅で野宿した」なんて話もしてましたが、良かったねえというw
TKOはすでに売れっ子と言っていいと思いますが、キンコメ、ピースは、僕自身、世に出てくるのが遅すぎたくらいだと思うので、今後、活躍していって欲しいなあと。まあ、まずは、東京03も苦労してたけど、バラエティ番組の中での立ち位置を見つけるところからかなあ。
今野は普段はめっちゃテンション低いしなあw
得点のシステム上、気になったのは、2本目のネタの採点で、1本目の出来不出来を加味した点数がつけられがちになってるかなというところ。
審査員も人間なので、あるていどしょうがないんだろうけど。
ときどき言う人がいる、事務所が同じか違うかで点数を上下させてるんじゃないか云々とかの話は、僕自身はあんまりそうは感じてません。まあ、こういう話は、何をどうやっても言う人は言うんだろうけど。
お笑いファンの人の方がこういう陰謀説というか出来レース説みたいなのを言いますよね。
あと、レッドシアター組のジャル、ロッチ、しずるが、いずれもほどほど程度の成績で終わってるのは、やっぱりM-1と同様、露出が多いとネタを「どっかで見た」と見られてしまって厳しい面があるのかなと思ってみたりしております。
ま、いずれにしても、安定して高いレベルでネタを作ってきたキンコメが栄冠に輝いたということで、個人的には非常にいい大会だったと思いますが。
twitterで、19時頃に「予想:◎キンコメ ○ピース ▲TKO」って呟いたんですが、1・2・3位がまさにその順番、三連単的中ということでね、えー、今、何であのとき、順位当て予想の賞金山分けに応募しておかなかったんだろうとorz
番組見ながらつけてたメモをもとに、大会を振り返ります。
「俺10」ってのは、自分でつけてた10段階評価得点、「実1000」ってのは、実際の得点です。
ちょっと、某ネタサイトの感想形式をパクっておりますw
1 TKO 「初めて葬式に来たやつ」 俺8 実820
トップバッターという立ち位置だったので、みんな、基準になる点数ということで高得点をつけるのを手控えたのでは。
ボケ自体は小さめのものが多いが、木本のツッコミで笑いが広がっていて、ネタ中に笑いが途切れない、いい形の展開。
お焼香で2人の距離が離れたことで、笑いのピークが終盤より手前になってしまったのはちょっと残念。
「お前がそれつけたらできあがってまう」「呼ぶな」「本日はかわいそうに」
2 ロッチ 「催眠術師の師匠と弟子」 俺6 実826
中岡が師匠になり、自慢するんだけどそれがコケるというのは、ロッチが得意な笑いのパターンではある。けど、ちょっとパターンが固定化されすぎていて、個人的には終盤でダレたかなあという気がしないでもない。
割に動きの多いネタだったので、4分やると、ちょっと舞台上がガチャガチャしてしまう気が。
「30年かかったやつできたー!」「自分でやって寝たー!」
3 ピース 「山姥と役場の職員」 俺7 実827
ピースのネタの特徴でもあるんだけど、「葬式の参列者」「師匠と弟子」という前2組と比べて、設定が異様に複雑。序盤で笑いが小さいのは多分そのへんが影響してるはず。
ただ、2人の関係性が徐々に明らかになっていく構造は、演劇としてもなかなか見応えがあって、「ウィスパーとSK-2」のあたりから歯車が噛み合って笑いにつながっていった感じがあった。SK-2はちょっとすぐに商品が頭に浮かばなかったけど。
「遊びなんかじゃないんですよ!」
得点的にはここまでの3組がすごく接近している。
多分、TKOのネタを基準にしたとき、悪くはないけど飛び抜けてよくもない、という判断が働いたのでは。序盤は、割と得点をつける方も慎重になるだろうし、これはしょうがないか。
4 キング・オブ・コメディ 「誘拐犯と子供」 俺9 実908
手前の3組と比べると、確かに突き抜けて面白かった。「笑神降臨」では、パーケンの誘拐犯が今野の子供を誘拐しようとして声を掛ける、というところまでのネタをやってたけど、その続きとしてみてもいいと思う。
でも、そのネタと比べても圧倒的に練れていて、ひとつひとつのフレーズが確実に笑いにつながっていたかと。「まだ子供なのだから」は、誘拐でも、「デパートの迷子係」のネタでもキラーフレーズだけど、それをピストル突きつけて止めるあたり、「乗っけてきたなー」という印象はあった。
パーケンは相変わらず滑舌が悪いけど、焦りもこの時点では表に出たというほどではなかったし、誘拐犯という立場ならこの程度の焦りはあっても当然なのでマイナス要素ではないだろうし。
「鉄などが高温で溶けること?」「まだ子供なのだから」「お大事に」「痛みを感じないのか」
ここでCMのタイミングで、浜ちゃんの「次は2年連続の…」という声が入る。ちょっと前にも「いきなりCMいくのやめてねー」と軽くイラッとしてたのに、スタッフまたやっちゃったなw
5 ジャルジャル 「変わったクシャミ等」 俺7 実828
レッドシアターでもお馴染みの、ジャルジャルの「フレーズで押す」タイプのネタ。フレーズコントとしてはよく練られていて、その馬鹿馬鹿しさも含めて嫌いではない。
でも、ロッチと同様に、ちょっとガチャガチャしていて、終盤でやや、笑いが飽和状態になって、それ以上突き抜けての笑いにならなかったかなという気もする。
「ヒュッ」「ダラスティー」
6 エレキコミック 「銭ゲバの子供」 俺7 実727
んー、そこまで酷評されるネタではないと思ったんだけどなあ。
ちょっとネタ順のあおりをくってると思う。エレキコミックのネタは、実はジャルジャルほどそこに特化してはいないけどフレーズコントだと考えていて、それはつまり、やっつんの「あの人は親戚の中でも出す方」「5万はかたい」とかのフレーズがカウンターパンチになって笑いを誘うことが多いということなんだけども、そのフレーズがジャルジャルの直前のネタと比べてパンチ力に欠けたということなのかなあと。
あと、このネタは前に「笑神降臨」でもやってたけど、その時と比べて、若干、テンポが速すぎたかも。特に序盤は、もうちょっとタメがあった方が笑いになってたんじゃないかなあ。
「とんだ銭ゲバだよ!」
7 ラバーガール 「猫カフェ」 俺8 実864
ラバーガールの笑いは、クスクス笑いが頻発して、それが大きな笑いになっていくというパターンの笑いだと思うけど、まさにそのパターンにはまった形だったかと。
ただ、一番大きい笑いが、猫のラジコンが登場したときだったのは、後々になって2本目の審査の時に響いたんじゃないかなあという気がする。確かにコントだからどんな道具を使ってもいいんだけど、道具を使って笑いをとるというのと、道具自体が面白いというのはちょっと違うはずで、個人的にはちょっとそこが引っかかった。
「75ネココインになります」「二度手間だよ」「この店マジか」
8 しずる 「シナリオどおりな金庫破り」 俺8 実898
しずるの持ち味が出たシュールコントだけど、確かに演技力が上がったせいなのか、そのシュールな部分がきちんと笑いにつながっていた。わざとらしく演技してるのはわざとだろうけど、そこで見る側との間の壁ができちゃってたのが、少しその壁が低くなったような気がする。
発想としてはビックリするほどのことはしてないと思うけど、しっかり笑えるというのはうまさだなあ。
「シナリオどおりさー」「イッツァシナーリオー!」
ここで前半終わって折り返し。
暫定順位は、キンコメ(908)、しずる(898)、ラバーガール(864)、ジャルジャル(828)、ピース(827)、ロッチ(826)、TKO(820)、エレコミ(727)。
個人的には、ピース、TKOは低すぎ、しずる、ラバガは高すぎかなと思った。エレコミも780くらいはあっていいと思ったけど、まあ、あんまり変わらないかw
1 エレキコミック 「変な顔の店長」 俺6 実720
エレコミ自身も、審査する方も完全に緊張の糸が切れてしまってたというか。またそれが笑いにつながらなかったよなぁ。
ちょっと不遇だったと思うけど、「あの年のエレコミは」って言える存在にはなったかなと。もちろんつまらない芸人ではないので、来年以降の再起に期待します。
「もうダメかなー」
2 TKO 「モロゾフ後藤ディナーショー」 俺7 実916
このネタでこの点数というのは、多分、「1巡目での820が低くつけすぎた」という感覚が審査員の中にあって、「今回でちょっと足しておこう」という調整点みたいなのが入ったんじゃないかと思う。
つまらないネタではないし、笑いもとってたけど、歌詞のあやふやな歌を歌う、というネタはよく見るし、大ネタとは言いがたいでしょう、これは。トータルで1736点という点にかんしては、全然文句ないんですけど。
「7はスタッフ? スタッフやったら立っとけ!」
3 ロッチ 「店長さん弁当と万引き」 俺7 実781
個人的には1本目よりこっちの方が好き。まあ、僕自身、コカドがボケに回っている時の方が好きという好みがあるので、あくまで個人的な嗜好と受け取っていただいて結構です。
中岡のセリフが少ないネタにしたのはちょっと冒険だったかなと思う。最終的にそこに物足りなさがあったと言われれば、確かにそうだ。
「もうそれ完璧やないかー!」「こーらー!w」
4 ピース 「ハンサム男爵と召使いのお買い物」 俺8 実942
ここも、個人的には1本目のネタの方が好み。ただもちろん、このネタがつまらなかったわけではないけど。
1本目に続いて、このネタも2人の関係性がえらく複雑で、ネタが進むにつれてその関係が明らかになっていく。1本目があったんで、客側がその構成に多少慣れて笑いやすくなってたというのは多分あるんじゃないかな。明らかに1本目より、笑いが起きるタイミングが早かったから。
942点は、TKOと同様の調整点が入っているのではないかという気もするが、ピースの笑いが世の中に出たという意味ですごく意味のある942点だったと思う。
「だから全部食べれるのかって訊いたんだよ!」「似合うと思うから連れてきたんだよ!」
5 ジャルジャル 「おばはんとヤンキー?」 俺7 実898
バス停でバスを待っているおばはんに、ヤンキーがひたすら「オバハーン」と連呼してちょっかいかけ続けるという、文字にして説明しても意味がよくわからないコント。
でも確かに面白いし、ジャルジャルの真骨頂でもある。しかしこのネタでチャンピオンにしていいのか、というのも確かにあるw そういった意味で898点というのは割に妥当な点数だと思った。
「オバハーン!」「ヤンキーかと思ったけど違う、なんか気持ち悪い!」
6 ラバーガール 「アトラクション『勇者の館』」 俺9 実830
1本目より、飛永の冷静なツッコミが効いていて、個人的にはこちらの方が好み。好みをさておくとしても、830点は低いかなという気がする。
しかし、1本目とあわせて考えたときに、チャンピオンとしての説得力がネタにあるか、と考えると、確かにその点でラバーガールは一歩落ちる。1本目のネコラジコンのくだりも合わせて考えて、TKOやピースとは逆の調整が入ったという気がする。
「食べられたくないねー?」「それはこっちが合わせないといけないんじゃないですか」「今日のプロ野球、巨人とどこでしたっけ」
7 しずる 「女性用の下着とパンティー」 俺7 実772
設定はドラマの監督と役者になってるけど、レッドカーペットで嫌というほど見た青春コントの流れだと思う。もうそういうのはいいよ、という評価がこの点数じゃないかなあ。
ドラマの刑事が「女性用の下着」というセリフを「パンティー」と言わせてくれ、と監督に頼み込むという設定はバカバカしくて好きだが、その上にもうちょっと工夫が欲しい。どうなるんだろう、という感覚に乏しい部分があった。
「食い込むのはパンティーだけにしろ!」
8 キング・オブ・コメディ 「教習所の教官と生徒」 俺9 実928
出だし、ここが自動車教習所なんだ、ということを説明する重要なセリフでいきなりパーケンがカミカミにw かなり焦ったと思うけど、よく立て直した方では。今野の動じなさが救いだったかな。
それでも、1本目より落ち着いたツッコミをするべきネタだったところ、少しツッコミが慌ただしかったかもしれない。
ボディチェックのくだりあたりからは、だんだん落ち着いてきて、全てのピースがあるべき場所にきっちりとはまったという感じのネタになったと思う。序盤からきっちり完璧にこなせていれば、ピースよりも高い得点が出ておかしくなかったけど、まあ、928点なら納得かな。
「兵隊さん」「カニを食べる日!」「次からは自分でしめましょうね」
総括すると、キンコメ、ピース、TKOと、これまで実力の割に苦労してきた組が上位に来た感じで、正当な評価がここで出たという意味でも良かったと思います。
特にキンコメは、サイゾーTVの「ニコニコキングオブコメディ」で、1ヶ月くらい前に、パーケンが「電車がなくなっちゃって駅で野宿した」なんて話もしてましたが、良かったねえというw
TKOはすでに売れっ子と言っていいと思いますが、キンコメ、ピースは、僕自身、世に出てくるのが遅すぎたくらいだと思うので、今後、活躍していって欲しいなあと。まあ、まずは、東京03も苦労してたけど、バラエティ番組の中での立ち位置を見つけるところからかなあ。
今野は普段はめっちゃテンション低いしなあw
得点のシステム上、気になったのは、2本目のネタの採点で、1本目の出来不出来を加味した点数がつけられがちになってるかなというところ。
審査員も人間なので、あるていどしょうがないんだろうけど。
ときどき言う人がいる、事務所が同じか違うかで点数を上下させてるんじゃないか云々とかの話は、僕自身はあんまりそうは感じてません。まあ、こういう話は、何をどうやっても言う人は言うんだろうけど。
お笑いファンの人の方がこういう陰謀説というか出来レース説みたいなのを言いますよね。
あと、レッドシアター組のジャル、ロッチ、しずるが、いずれもほどほど程度の成績で終わってるのは、やっぱりM-1と同様、露出が多いとネタを「どっかで見た」と見られてしまって厳しい面があるのかなと思ってみたりしております。
ま、いずれにしても、安定して高いレベルでネタを作ってきたキンコメが栄冠に輝いたということで、個人的には非常にいい大会だったと思いますが。
また行ってきまーす!
といっても、今度は東京ではなく、また遊びでもなく。
静岡へ出張であります。
高知の人が2人も県ランキングに入ってしまうのはいかがなものか、という気もしますが、一応カードは持っていきますですよ。
出張自体は13日からですが、フリーになるのは、14日の夜(19時頃から?)からなので、その時点で時間があれば、宿から割に近そうなセガワールド静岡店にお邪魔します。
で、翌日、15日は、新幹線で名古屋に移動しまして、アタック25優勝者でありますドアラさんと、藤村Dのご実家であります喫茶店「ラディッシュ」にお邪魔してみようじゃないかという段取りであります!
これが今回の出張のハイライト!w
静岡へ出張であります。
高知の人が2人も県ランキングに入ってしまうのはいかがなものか、という気もしますが、一応カードは持っていきますですよ。
出張自体は13日からですが、フリーになるのは、14日の夜(19時頃から?)からなので、その時点で時間があれば、宿から割に近そうなセガワールド静岡店にお邪魔します。
で、翌日、15日は、新幹線で名古屋に移動しまして、アタック25優勝者でありますドアラさんと、藤村Dのご実家であります喫茶店「ラディッシュ」にお邪魔してみようじゃないかという段取りであります!
これが今回の出張のハイライト!w
J-POPと束子
Anneさんの記事に触発されまして、突発的に書き出したら、予想以上に手間のかかる記事だったでござるの巻。
んで、途中、けっこう洋楽に浮気しますが、我慢しておつきあい下さいw
●黎明編(80年代くらい)
えーと、小学生の頃はね、音楽を「どの曲聴こうか」って選んで聴いてなかったので、テレビとかで入ってくるものをそのまま聴いてましたね。
当時は『ザ・ベストテン』『歌のトップテン』が放送されてたころなので、小学校とかでも、大体みんな見てる。で、自分も見てました。
なので、当然、歌謡曲が多いんですけど、その中で、TMネットワークが出てきたり、90年代初頭のバンドブームにつながる動きがあったり、サザンが活動休止から復活したり、そういうのは印象に残ってます。
その一方で、『元気が出るテレビ』の「ダンス甲子園」ちゅー企画がありまして、これももうみんな見てた。こういう場で聴いた音楽が、あとあと、嗜好になっていった感じがします。
だから、自分とかの世代にとって、音楽の嗜好の根っこにあるのは、歌謡曲とロックとテクノとダンスっていうあたりなんですよね。
●ヤマト編(90年代前半)
バンドブーム到来という感じで。えーと、友達の中で人気があったのはどこらへんだったのか。やっぱりブルーハーツとかユニコーンとかでしょうか。BOØWYにはまってる人もいたし、X、PERSONZとかZIGGY、レピッシュ、UP-BEAT、レッドウォリアーズ…。まあ、いろいろでした。
そんな中、自分がまず手を出したのは聖飢魔Ⅱ。
ベストテンかなんかで『STAINLESS NIGHT』を歌っておられまして、それがきっかけでした。あのー、まあ、ぶっちゃけね、『蝋人形の館』からだったら、手を出してたかどうかわかりませんw
聖飢魔Ⅱの音楽というのは、時期にもよりますが基本的にはヘヴィメタルとかハードロックに分類されるものだと言っていいと思うんですけど、自分が考えるヘヴィメタルの魅力というのは「速さ」「重さ」「様式美」なんですわ。でも、あんまりガチガチのヘヴィメタルって、やっぱり初めて聴くにはとっつきにくい。
『STAINLESS NIGHT』の頃というのは、シンセサイザーが入ったりした関係もあって、メロディーラインが前面に出ていて、ちょっと重さが後ろに引っ込んでる楽曲が多い。これが自分にはとっつきやすかった。
あと、丁度、深夜ラジオを聞き出したころで、デーモン閣下がオールナイトニッポンをやってて、これが滅法面白かったというのもあります。
その流れで、当時デビューして間もなかった筋肉少女帯も聴いてました。これもラジオから。
こっちは、楽曲よりもむしろ、大槻ケンヂの詞の世界が面白かったっていう感じでしたなー。三柴江戸蔵さんが脱退したあたりで離れてしまいましたが。
だいたい同じような感じで人間椅子とかも好きでした。ここも歌詞が持ってる独特の世界観と、ブラックサバスとかからの流れを汲んでるちょっと重めのサウンドが好きでねえ。
その一方で、遊佐未森も聴いてたりして。まあね、やっぱりはげしいのばっかりだと疲れるんですよw
こう並べてみると、物語性のあるアーティストとか楽曲が好きだったんだなあ、というのがなんとなく見えてきますなあ。
聖飢魔Ⅱ『1999SecretObject』
筋肉少女帯『キノコパワー』
人間椅子 刀と鞘
遊佐未森『夏草の線路』
ちなみに、ヘヴィメタルで言うと、サウンドの理想形じゃないかと思うのがこの曲。
Judas Priest『Painkiller』
この曲から加入したドラムの人がいきなりの魅力全開。フロントマンであるロブ・ハルフォードのシャウトとギターのリフもパワーがあって素敵すぎます。
●鳳凰編(90年代後半~00年代初頭)
それまでに聴いてたようなところも聴きつつ、新規に聴き始めたのがコーネリアスとかミッシェルでした。
コーネリアスは、初期の頃の方がストレートな楽曲で好きでしたが、今でも聴きます。
ミッシェルはたまたま『ゲット・アップ・ルーシー』を聴いて一発でファンに。日本のロックバンドでは一番かっこよかったバンドなんじゃないかと今でも思います。アベさんの逝去がなんとも悔やまれるところですね…。
Cornelius『太陽は僕の敵』
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『赤毛のケリー』
一方で、この頃、ビーマニとかDDRの影響で、ユーロビートとかに手を出してました。最初はお決まりのSMILE.DKから、「パペポTV」で流れていた同系統のaquaとか、あとはこれも同系統ですがちょっとマイナーな気がするHit'N'Hide。
インスト系ではFatboy Slim、Apollo440、Orbital。ケミカルブラザーズとかアンダーワールドはそれほど聴きませんでした。
あと、リンク張りませんけど、Captain Jack、Bus Stop、Fun Factoryとか。キャプテンジャックのボーカルの人、お亡くなりになってしまったんですね。これまた残念な話です。ご冥福をお祈りします。
aqua『Roses are Red』
Hit'N'Hide『Spaceinvaders』
で、この頃、これもDDRがらみですが、初代のDDRに、スペシャルズの『Little Bitch』という曲が入ってまして、これを聴いて、スカに興味を持ちます。
スカにもいろいろ、流派というか、スタイルの違いがありますが、スペシャルズはいわゆるツートーンですね。
ジャマイカ発で、元々はもうちょっとゆっくりしたリズムのものだったスカが、イギリスに入っていって、パンクと結びついて、テンポの速いものになります。これが、白人と黒人が一緒にバンドやってるというので、ツートーンと呼ばれるわけですな。
それがさらに発展すると、アメリカとかでスカパンクになります。でもまあ、ツートーンとスカパンクの違いって、ただ聴いてるだけではそんなにはっきりとはわからないんですけどね。
スカパンクと呼ばれるアーティストで好きなのはトースターズです。ご陽気で楽しいw
他にもSublimeとかSuiside Machineとかありますが。
The Specials『Rat Race』
The Torsters『Don't Let The Bastards Grind You Down』
●未来編(00年代前半~現在)
今、あんまり歌番組とかを見ないということもあるんでしょうけど、自分で探してみないと聴きたい音楽って見つからない感じで。
自分でちゃんとCD買って聴いてるっていうのは、これまでに名前が出てないところではACIDMANとかWhat's Love?とか。
どちらもスペースシャワーTVで初めて触れました。
ACIDMANは、それほどジャカジャカしてないですけど、けっこう聴いていて気持ちがいいのと、あと詞が魅力的ですね。
What's Love?は、歌謡曲スカという呼ばれかたをしますが、懐かしさと新鮮さがないまぜになった感じで、これも聴いていて非常にいい感じに心に染みてきます。ここ何年か、新曲の発表がないのが寂しいところですが、頑張ってほしいなあ。
PVはなんか小芝居が入ってますがw
ACIDMAN『赤橙』
What's Love?『恋の味』
●太陽編(あとがき)
けっこう抜けてる気もしますが、まあ、大雑把に振り返るとこんな感じなのかなあと。
アニソンとかは、えへへ。また別枠にしないとこんがらがりますよって。
最後に、最愛のブルースブラザーズにリンクを張ってシメといたします。
The Blues Brothers『Everybody Needs Somebody To Love』
んで、途中、けっこう洋楽に浮気しますが、我慢しておつきあい下さいw
●黎明編(80年代くらい)
えーと、小学生の頃はね、音楽を「どの曲聴こうか」って選んで聴いてなかったので、テレビとかで入ってくるものをそのまま聴いてましたね。
当時は『ザ・ベストテン』『歌のトップテン』が放送されてたころなので、小学校とかでも、大体みんな見てる。で、自分も見てました。
なので、当然、歌謡曲が多いんですけど、その中で、TMネットワークが出てきたり、90年代初頭のバンドブームにつながる動きがあったり、サザンが活動休止から復活したり、そういうのは印象に残ってます。
その一方で、『元気が出るテレビ』の「ダンス甲子園」ちゅー企画がありまして、これももうみんな見てた。こういう場で聴いた音楽が、あとあと、嗜好になっていった感じがします。
だから、自分とかの世代にとって、音楽の嗜好の根っこにあるのは、歌謡曲とロックとテクノとダンスっていうあたりなんですよね。
●ヤマト編(90年代前半)
バンドブーム到来という感じで。えーと、友達の中で人気があったのはどこらへんだったのか。やっぱりブルーハーツとかユニコーンとかでしょうか。BOØWYにはまってる人もいたし、X、PERSONZとかZIGGY、レピッシュ、UP-BEAT、レッドウォリアーズ…。まあ、いろいろでした。
そんな中、自分がまず手を出したのは聖飢魔Ⅱ。
ベストテンかなんかで『STAINLESS NIGHT』を歌っておられまして、それがきっかけでした。あのー、まあ、ぶっちゃけね、『蝋人形の館』からだったら、手を出してたかどうかわかりませんw
聖飢魔Ⅱの音楽というのは、時期にもよりますが基本的にはヘヴィメタルとかハードロックに分類されるものだと言っていいと思うんですけど、自分が考えるヘヴィメタルの魅力というのは「速さ」「重さ」「様式美」なんですわ。でも、あんまりガチガチのヘヴィメタルって、やっぱり初めて聴くにはとっつきにくい。
『STAINLESS NIGHT』の頃というのは、シンセサイザーが入ったりした関係もあって、メロディーラインが前面に出ていて、ちょっと重さが後ろに引っ込んでる楽曲が多い。これが自分にはとっつきやすかった。
あと、丁度、深夜ラジオを聞き出したころで、デーモン閣下がオールナイトニッポンをやってて、これが滅法面白かったというのもあります。
その流れで、当時デビューして間もなかった筋肉少女帯も聴いてました。これもラジオから。
こっちは、楽曲よりもむしろ、大槻ケンヂの詞の世界が面白かったっていう感じでしたなー。三柴江戸蔵さんが脱退したあたりで離れてしまいましたが。
だいたい同じような感じで人間椅子とかも好きでした。ここも歌詞が持ってる独特の世界観と、ブラックサバスとかからの流れを汲んでるちょっと重めのサウンドが好きでねえ。
その一方で、遊佐未森も聴いてたりして。まあね、やっぱりはげしいのばっかりだと疲れるんですよw
こう並べてみると、物語性のあるアーティストとか楽曲が好きだったんだなあ、というのがなんとなく見えてきますなあ。
聖飢魔Ⅱ『1999SecretObject』
筋肉少女帯『キノコパワー』
人間椅子 刀と鞘
遊佐未森『夏草の線路』
ちなみに、ヘヴィメタルで言うと、サウンドの理想形じゃないかと思うのがこの曲。
Judas Priest『Painkiller』
この曲から加入したドラムの人がいきなりの魅力全開。フロントマンであるロブ・ハルフォードのシャウトとギターのリフもパワーがあって素敵すぎます。
●鳳凰編(90年代後半~00年代初頭)
それまでに聴いてたようなところも聴きつつ、新規に聴き始めたのがコーネリアスとかミッシェルでした。
コーネリアスは、初期の頃の方がストレートな楽曲で好きでしたが、今でも聴きます。
ミッシェルはたまたま『ゲット・アップ・ルーシー』を聴いて一発でファンに。日本のロックバンドでは一番かっこよかったバンドなんじゃないかと今でも思います。アベさんの逝去がなんとも悔やまれるところですね…。
Cornelius『太陽は僕の敵』
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『赤毛のケリー』
一方で、この頃、ビーマニとかDDRの影響で、ユーロビートとかに手を出してました。最初はお決まりのSMILE.DKから、「パペポTV」で流れていた同系統のaquaとか、あとはこれも同系統ですがちょっとマイナーな気がするHit'N'Hide。
インスト系ではFatboy Slim、Apollo440、Orbital。ケミカルブラザーズとかアンダーワールドはそれほど聴きませんでした。
あと、リンク張りませんけど、Captain Jack、Bus Stop、Fun Factoryとか。キャプテンジャックのボーカルの人、お亡くなりになってしまったんですね。これまた残念な話です。ご冥福をお祈りします。
aqua『Roses are Red』
Hit'N'Hide『Spaceinvaders』
で、この頃、これもDDRがらみですが、初代のDDRに、スペシャルズの『Little Bitch』という曲が入ってまして、これを聴いて、スカに興味を持ちます。
スカにもいろいろ、流派というか、スタイルの違いがありますが、スペシャルズはいわゆるツートーンですね。
ジャマイカ発で、元々はもうちょっとゆっくりしたリズムのものだったスカが、イギリスに入っていって、パンクと結びついて、テンポの速いものになります。これが、白人と黒人が一緒にバンドやってるというので、ツートーンと呼ばれるわけですな。
それがさらに発展すると、アメリカとかでスカパンクになります。でもまあ、ツートーンとスカパンクの違いって、ただ聴いてるだけではそんなにはっきりとはわからないんですけどね。
スカパンクと呼ばれるアーティストで好きなのはトースターズです。ご陽気で楽しいw
他にもSublimeとかSuiside Machineとかありますが。
The Specials『Rat Race』
The Torsters『Don't Let The Bastards Grind You Down』
●未来編(00年代前半~現在)
今、あんまり歌番組とかを見ないということもあるんでしょうけど、自分で探してみないと聴きたい音楽って見つからない感じで。
自分でちゃんとCD買って聴いてるっていうのは、これまでに名前が出てないところではACIDMANとかWhat's Love?とか。
どちらもスペースシャワーTVで初めて触れました。
ACIDMANは、それほどジャカジャカしてないですけど、けっこう聴いていて気持ちがいいのと、あと詞が魅力的ですね。
What's Love?は、歌謡曲スカという呼ばれかたをしますが、懐かしさと新鮮さがないまぜになった感じで、これも聴いていて非常にいい感じに心に染みてきます。ここ何年か、新曲の発表がないのが寂しいところですが、頑張ってほしいなあ。
PVはなんか小芝居が入ってますがw
ACIDMAN『赤橙』
What's Love?『恋の味』
●太陽編(あとがき)
けっこう抜けてる気もしますが、まあ、大雑把に振り返るとこんな感じなのかなあと。
アニソンとかは、えへへ。また別枠にしないとこんがらがりますよって。
最後に、最愛のブルースブラザーズにリンクを張ってシメといたします。
The Blues Brothers『Everybody Needs Somebody To Love』
Under Construction
Anneさんが先日書いていた「J-POPとわたし」って記事が面白かったので、企画をパクっそれにインスパイアされて同じようなことをやってみようかなと思ったんですが、これ思ったより大変w
どのアーティストを入れるかもあるけど、その中でもどの曲にするかが難しい。
あんまり代表曲みたいなところにいくより、ちょっとマイナーだけどいい曲、みたいなのがいいかなーとかスケベ心がわきますが、クセの強すぎるところばっかりになっても狙いすぎになりそうですしね。
Anneさんの記事は大体いつも手間がかかってると思うんですけど、この記事は特に手間かかってますよー。
ということで、自分もとりあえず制作中です。あんまりJになっておりませんが。
AnAn2、高知でも大会を、という話が持ち上がってるようです。わたしスタッフじゃないので、詳細は知りませんがw
どのアーティストを入れるかもあるけど、その中でもどの曲にするかが難しい。
あんまり代表曲みたいなところにいくより、ちょっとマイナーだけどいい曲、みたいなのがいいかなーとかスケベ心がわきますが、クセの強すぎるところばっかりになっても狙いすぎになりそうですしね。
Anneさんの記事は大体いつも手間がかかってると思うんですけど、この記事は特に手間かかってますよー。
ということで、自分もとりあえず制作中です。あんまりJになっておりませんが。
AnAn2、高知でも大会を、という話が持ち上がってるようです。わたしスタッフじゃないので、詳細は知りませんがw